FOCUS 活躍する同窓生「豊田チカさん」4 想い出に残っている先生 想い出に残っている先生 1年の時担任をして下さった鎌田正治先生です。2年の時の並木先生も3年の時の浅岡先生も良い先生方で感謝していますが、鎌田先生は鶴高に入学したばかりのばかりの私たちの高校生活に明るい希望の光を与えて下さった方で、特別でした。鎌田先生は英語が堪能でいらしただけでなく、欧米の自由で合理的でフレンドリーな人間関係を取り入れ、クラスを指導して下さいました。前髪をちょこっとカールしただけで生活指導部に呼び出され、こっぴどく叱られた時代、「似合えばいいじゃないか。なぁ?」と言って下さる先生でした。マイペースで普段は飄々とした先生でしたが、悪事の疑いをかけられたクラスの生徒を「そんな事をする奴じゃない!」と守って戦って下さった事もありました。2年生になる時みんなクラス替えが悲しくて、クラスを替えないよう有志で直訴しにいったほどでした。翌年から鎌田先生は英語科の主任になられたので担任を持てなくなり、我々の願いは届きませんでしたが。また英国からネイティブの先生を学校に呼ばれ、生きた英会話を学べる環境を作って下さいました。私は三年生の時に「第一回オール日大スピーチコンテスト」で総合優勝したのですが、鎌田先生のグローバルなご指導のお蔭と感謝しています。 キャリアガイダンス( 編集者から ) 写真は母校で開催しているキャリアガイダンスの授業風景です。キャリアガイダンスとは文部科学省告示の学習指導要領の「総合的な学習の時間」に基づいて計画された1年生を対象とした学習単位を伴う正式な授業です。同窓会ではキャリアガイダンスに同窓生の講師を紹介して支援しています。 キャリアガイダンスは「自己の在り方、生き方や進路について考察する学習活動などをおこなうこと」を目的として、単に職業理解を深めるだけでなく自己の将来を真剣に考え、自らの力で将来を切り開く力を養うための指導のひとつとなっています。同窓会では生徒の興味のある業種や職種などを学校と綿密に打ち合わせ、学校の要望や生徒の希望に沿った形で講師の選出をおこなっています。 豊田チカさんも長年にわたりキャリアガイダンスの講師を通じて、母校の発展に協力をいただいています。豊田チカさんの授業はとても人気があり多くの生徒達が授業を希望します。同窓生の中でも豊田チカさんの授業を受けた方もいらっしゃると思います。将来、音楽の世界で活躍する後輩達もいると思います。母校の教室で先生を見つめる立場から見つめられる立場になっても、人と向き合うことの大切さを伝えてくれる豊田チカさんです。 ジャズボーカリストとして40年。1980年卒業の豊田チカさん / 2023.3.14 公開 鶴高時代の想い出 / 2023.3.21 公開 豊田チカさんの鶴高時代 / 2023.3.28 公開 想い出に残っている先生 / 2023.4.4 公開 JAZZを始めたきっかけ / 2023.4.11 公開 チカさんにとってJAZZとは / 2023.4.18 公開 これから / 2023.4.25 公開 ( 7回シリーズです )